冬は“転倒”が増える季節。今日からできる予防のコツ

災害と健康

寒さが本格的になってくると、転倒によるケガが増える時期に入ります。
「外で滑った」「家の中でつまずいた」―― 転倒は年齢に関わらず、誰にでも起こりえます。特に冬は、寒さによる筋肉のこわばりや厚着による動きにくさも重なり、転倒リスクがぐっと上がります。

転倒は、軽い打撲で済むこともありますが、骨折につながると長期の治療や入院が必要になることも。生活が大きく変わってしまうケースも少なくありません。
そこで今回は、今日からすぐに始められる転倒予防のポイントをまとめました。


◆ なぜ冬は転びやすくなるのか?

① 寒さで身体がこわばる

気温が低くなると、筋肉や関節の動きが鈍くなり、反応が遅れやすくなります。「あっ!」と思っても踏ん張れず、転んでしまうことがあります。

② 厚着で動きがぎこちなくなる

コートやセーターで身体が重くなると、足元が見えづらかったり、歩幅が小さくなったりします。段差や小さな障害物を見落としやすくなるのも冬の特徴です。

③ 乾燥した室内で“滑りやすい”

フローリング+靴下の組み合わせは滑りやすく、特に乾燥した季節は注意が必要です。「家の中だから安心」と思っていると、思わぬ転倒につながることがあります。

④ 夜間の視界の悪さ

日照時間が短くなる冬は、家に帰る頃には薄暗くなっていることも多いもの。暗い場所では段差や階段の認識が遅れ、転倒につながりやすくなります。


◆ 自宅でできる転倒予防の工夫

転倒は“環境のひと工夫”で大幅に減らすことができます。まずは家の中から整えてみましょう。

✔ 床に物を置かない

脱ぎっぱなしのスリッパやコード類、新聞紙などが転倒の原因になりがちです。床は「できるだけ何も置かない」を基本に。

✔ 滑りにくいスリッパに変える

底がツルツルのスリッパは冬に特に危険。滑り止め付きのスリッパに変えるだけで安全性が大きく上がります。

✔ 階段や段差に照明を

暗いと段差が見えず、踏み外しやすくなります。夜間に通る廊下は、人感センサーライトがおすすめです。

✔ トイレや浴室に手すりを設置

“つかまれる場所”があるだけで安定します。冬はトイレやお風呂での立ち座りが負担になりやすいので、特に効果的です。


◆ 外出時に気をつけるポイント

外は家の中よりも予測しづらいリスクが多くあります。出かける前に、次のポイントをチェックしてみてください。

✔ 靴底のすり減りを確認

靴底がすり減っていると、ちょっとした段差でも滑りやすくなります。特に冬は、グリップ力のある靴が安心です。

✔ 頭を上げて歩く

足元ばかり見て歩くと、バランスを崩しやすくなります。視線を少し前に向け、身体の軸がまっすぐになるよう意識しましょう。

✔ 手荷物はリュックで“両手を空ける”

転びそうになったとき、両手が自由だと身体を支えやすくなります。買い物や通勤はリュックが安全。

✔ 冬は“急がない”

滑りやすい道や凍った路面では、急ぎ足は危険。予定に余裕を持たせるだけで転倒リスクはぐっと下がります。


◆ 特に注意が必要な人

以下に当てはまる方は、転倒したときのケガが重くなりやすい、または転びやすい傾向があります。

・65歳以上の方
・血圧の薬や睡眠薬を服用している方
・視力が低下している方
・足腰や膝に痛みがある方
・過去に転倒経験がある方

「特別な人だけが気をつける」わけではなく、誰にでも起きる可能性があるからこそ、日ごろの予防が大切です。


◆ まとめ

転倒は、ほんの小さな工夫で大きく減らすことができます。
家の片づけや照明の設置、滑りにくい靴やスリッパの選び方など、どれも今日から始められることばかりです。

年末年始は何かと忙しくなる時期。
ぜひこの機会に、身の回りの“転ばない環境づくり”を整えて、安心して冬を過ごしましょう。

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